白狼DISCレビュー 8 tacica 『HOMELAND 11blues』
[20130721]


これまではあまりなかったファルセットによる歌唱がとても増えていて、
それがより豊かな感情を聴き手に想起させる
表現したいことが、バンドの成長とともにより鮮明に描けるようになったことを感じさせる充実の一枚。

・・・充実の一枚というか、最高傑作ではないだろうか

sheeptownALASCAはとても感動的なアルバムだった半面、ロック・アルバムとして考えると
jacarandaより評価を落とさざるを得なかったが、

今回はバラードは一曲のみ(その一曲も素晴らしい)で
テンションが落ちる事無く最後まで聴ききることができる

いつも思うんだけど、歌詞による”生きてゆく上で避けられない絶望の提示”と”押しつけや気休めでない希望”
の描き方が抜群に上手い

アルバムを締めくくる一曲『DAN』が本当に素晴らしい
歪んだギターの音で星の明滅を感じさせるこの曲は
薄っぺらなな励ましや口当たりの良い言葉ではなく
”本当”の事を歌っている

その”本当”を感じたくてtacicaの曲をこれからもずっと聴いていくんだと思う

歳をとる毎に自分の中の価値観が凝り固まっていく中、
心の底から素晴らしいと思えるものをまた一つ作りだしてくれてとても嬉しい

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2013-07-21(Sun) 13:01 音楽 | TB(0) | コメント(0) | 編集 |

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